【超簡単・保存版:デニムの糊付け方法】バキバキに色落ちさせたいアナタへ
デニムに糊付けをして穿き込むことにした。
リジッドから履き込んだことはあるが、自分で糊付けしてから穿き込むのは始めてだ。
糊付けするのはこのデニム。
リーバイス エンジニアード ジーンズ 570
リジッドで穿くか?それとも糊を落として穿くか?
デニムフリークの中でも意見は割れるだろう。
正解はないが、ぼくは基本的にブランドが推奨する方法に則る。
何故ならば、そのデニムの持ち味と特性を一番理解しているのは、そのブランドだからだ。
なので、リゾルトならば意識的に洗濯回数を増やして、裏返さずに洗ってガス乾燥機にかける。
A.P.C.であればリジッドのまま穿き、可能な限り洗わず生地を伸ばしながら穿く。
目指す色落ちの方向性に合わせて穿き込むより、デニムが本来持っている特性に合わせて穿き込んだ方が良い色落ちになる。
というより、目指す色落ちの方向性と、合致した特性を持ったデニムを選ぶことが欠かせない。
しかし、今回のLEJに公式で推奨されている穿き込み方法は特にない。
そもそも色落ちを楽しむデニムではない。
でも、せっかく穿くなら少しでも楽しみたい。
という訳で、
- 生地が薄い
- 柔らかい
- ストレッチが効きまくっている
- 洗っても基本的に縮まない(ワンウォッシュなので)
そんなLEJは、糊付けした方が良いアタリが出そうだなと思い、糊付けして穿き込みを開始することにした。
糊付けの手順を記載する前に、糊付けするメリット・デメリットを記載する。
▼【まとめ】RESOLUTE 710 穿き込み・色落ち
▼【まとめ】LVC 1966年モデル 501の穿き込み
目次
糊付けのメリット
濃淡のコントラストがハッキリした、バキバキ系の色落ちが期待できる
柔らかいデニムはシワが定着しにくい。
シワが定着しないと均一に色落ちしやすくなり、のっぺりとした印象になる。
糊付けにより生地が硬くなり、シャープなシワが定着しやすくなる。
このシャープなシワの定着により、濃淡のコントラストがハッキリとした、いわゆるバキバキ系の色落ちが期待できる。
※洗濯の頻度等により大きく左右されるが、このエントリでは割愛する。
洗練されたソリッドな風合いになる
色落ちが始まっていないワンウォッシュデニム特有の、野暮ったい風合いが苦手な人は多いと思う。
ぼくはワンウォッシュからデニムを穿くことが多いが、穿き始めの垢抜けない濃紺の時期が一番苦痛だ。
リゾルトのデザイナーも、「最初はもっさいけど、色が落ちたらいい感じになるから、頑張って穿いてください」と言う程だ。
出典 “たかがジーパンや!"
https://ameblo.jp/resolute-2010/entry-11646163693.html
これは、リゾルトがどうのこうのと言うより、ワンウォッシュだからということが大きいと感じる。
糊付けをすることにより、野暮ったく明るい濃紺のトーンが落ち着き、ソリッドでシックな風合いになる。
糊付けの主目的は色落ちだが、ワンウォッシュ特有の野暮ったさがなくなることも大きなメリットだ。
糊付けのデメリット
色落ちが過剰になりがち
過ぎたるは及ばざるが如しということ。
糊付けをして穿き込み刻まれたシワは、直線的でシャープだ。
そのためワンウォッシュから穿き込み、色落ちしたデニムに比べ、どうしてもワザとらしい色落ちになる。
そして色落ちがバキバキすぎると、例え格好良い色落ちであっても「服に合わない」という現象が起こる。
つまり、主張が強く派手すぎてスタイリングに馴染まなくなる。
生地が受けるダメージが大きくなる
生地が硬くなり強烈なシワ入っているということは、生地が折れているということだ。
いくところまでいくと、折れ目を通り越して軽く裂ける。
特に、糊付けした状態でロールアップする場合に顕著だ。
ロールアップするときは、毎回微妙に折り返す場所を変え、そして脱いだらロールアップを元に戻した方がいい。
そうしないと、かなりの確率でロールアップのダメージが刻み込まれる。
ここから糊付けの手順を記載していく。
結論、とても簡単。
糊付けの手順①裏返してデニムを濡らす
風呂場で濡らした。
お湯を使うとインディゴが落ちやすいので、この段階で少しでも色落ちさせたくない人は水を使った方がいい。
ぼくはそこまで気にせず、寒かったのでお湯でやった。
思いの外インディゴが溶け出てビックリした。
LEJ、色落ち早そうだ…。
糊付けの手順②洗濯機で脱水する
裏返しのまま家庭用洗濯機にブチ込む。
ついでに役目を終えたバスタオルも2枚IN。
色落ちが〜とか、変なシワが〜ではなく、思いの外インディゴが溶けたので洗濯槽のために入れた。
バスタオル2枚に洗濯槽への色移りを防ぐ効果があったかのかは不明だが、色は移っていなかった。
脱水は6分で十分だった。
糊付けの手順③洗濯糊を原液のまま塗り込む
洗濯糊を稀釈せず、原液で塗っていく。
デニムは裏返しのままだ。
洗濯糊は薬局やホームセンターで売っている。
もちろんAmazonにもある。
なんでもいいし、何を使っても差はないと思う。
全体的に満遍なく、たっぷりと塗ろう。
ただし、BerBerJinの店長曰く、内ステッチに塗りすぎるとトゲトゲして痛くなるとのことなので注意。
出典 “BerBerJin Staff Blog"
http://berberjin.blog104.fc2.com/blog-entry-5030.html
ちなみにぼくは、『LEJ570は太いので特に気にせずええやろ』って感じで塗りたくった。
結果、やっぱり痛くなった。
いくら太くても、座ったりすれば肌に触れるので当たり前だ。
マジで注意。
糊付けの手順④干して乾燥させる
変なシワを伸ばしてハンガーで吊して乾かす。
実際は外で干した。
乾くまで5時間ちょっとだったと思う。
乾くと、自立する状態になる。
LEJは足が真っ直ぐじゃないので、立て掛けないと立たなかったが。
これで糊付けは完了だが、もうひと工程やってみた。
次の工程はやらなくてもいい。
糊付けの手順(おまけ)タフターチを吹きかける
仕上げとして、スプレー洗濯糊のタフターチを使ってみた。
Amazonで買える。
こちらは表に吹き掛けた。
タフターチを吹きかけることにより、更にパリっと仕上がった。
まとめ
仕上がりはこんな感じ。
写真では伝えにくいが、バキバキのパリパリだ。
そして、ソリッドな質感になった。
糊付けはとても簡単なので、デニムをバキバキに色落ちさせたい人は是非試してみてほしい。
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