【BONCOURA Z】ボンクラZ 穿き込み・色落ち①:3,300時間
一時期、デニムをあまり穿かない時期があった。
なぜか今更感がある裏原系にハマり、その後ハイストリートファッションにハマっていた時期だ。
ADYNのジョガーパンツや、カニエ・ウエストよろしく革パンにブルズカラーのジョーダン1をキめていた。
ノームコアブームがやってきた2014年~2015年くらいのことだった。
どうにもノームコアに馴染めなかった。
着飾りたかった。
カッコつけたかった。
当時、色々と勢いがあったことが要因だと思う(色々勢いがあった)。
「おれはもっとイケてる恰好がしてーんだよ!」
って気分だった。
そんなイケイケだったぼくが、久々に穿いたデニムがA.P.C.のプチニュースタンダードだった。
プチニューは大体3年弱くらい穿いたと思う。
とてもいいデニムだった。
ただ、物足りなさも感じていた。
分かってはいたが、ヴィンテージライクさが足りなかった。
リベットは銀色だし、サイドシームのキャタピラは出ないし、フレンチだから裾をチェーンステッチで仕上げるのもなんか違和感あるな…と思って、裾もシングルステッチで仕上げていた。
最終的に、何を思ったか酔っぱらった勢いでガス乾燥機にかけ、思いのほか縮んでしまいピチピチになり、穿かなくなって手放した。
※いつかまた、A.P.C.は穿き込みたいと思っている。やっぱプチニューかな~。
そんななか、ぼくの心を打ったデニムがあった。
それがボンクラだ。
目次
ボンクラとは?
ボンクラとは、ヴィンテージに造詣が深い、デザイナー森島久さんが2011年に立ち上げた、デニムを主軸とするブランドだ。
とにかく、こだわりがすごい。
どのアイテムも手に取っただけで、生地から染色、裁縫、パーツ、何もかもに驚くほどこだわってることが瞬時に分かる。
妥協という言葉を知らないブランドだ。
デニムは基本的に、黒に近いくらい染めが濃い濃紺、ざらついた表面、厚めの生地感が特徴で、穿き込むと濃淡がバキバキに出る系だ。
ブランド名は、デニム発祥の地と言われているフランス語の「BON COURAGE(ボンクラージュ)=がんばれ」と、日本語の「ボンクラ=愛すべき馬鹿野郎」が由来。
ちなみに、デニム好きで知られる草彅剛さんもYoutubeでボンクラのデニムをベタ褒めしている。
草彅さん曰く、ボンクラのデニムは「レプリカとか復刻とかの枠を超えた、オリジナル」だそう。
ボンクラZとは?
5モデルあるボンクラのデニムの中で、最も細身なのがZだ。
唯一のジッパーフライモデル。
生地は14.5OZで、数値以上に厚い印象がある。
ボンクラのデニムはいわゆるレプリカ系だ。
基本的に、オールドリーバイスをデザインソースにしている中、Zはやや異質で現代的なテーパードモデルだ。
ヴィンテージライクな生地感とディティール、そして現代的なシルエットを兼ね備えている。
この塩梅が、A.P.Cのプチニューに物足りなさを感じていたぼくにちょうど良かった。
ちなみに2018年の冬にアップデートされており、ぼくが穿いているのはアップデート前の旧Z。
アップデートにより、腰回りから太ももまでがやや太くなり、そして股上が深くなり、武骨な印象が強くなった。
生地は防縮加工が施されており、乾燥機に入れてもほとんど縮まなかった。
穿き込み時間
リジッドから履き込みを開始し、ザックリ概算で3,300時間は穿いているはず。
購入したのは4年7ヶ月前。
洗濯回数
洗濯回数は概算で20回前後。
リジッドで穿き始めて1年間は洗わなかった。
リゾルトを穿き込み始めるまでは、プチニューを穿き込んでいたころのノリであまり洗っていなかった。
そのころの洗濯は、家の洗濯機でデニム用洗剤を使い、裏返しで洗って、自然乾燥だった。
リゾルトを穿き始めてからは、コインランドリーで表のまま、コインランドリーのよく分からん洗剤で洗い、50分強ガス乾燥機にかけてきた。
写真
全体
荒々しい色落ちと、現代的なシルエットが特徴。
細部
細部を見れば見るほど、こだわってつくっていることが伺える。
着用
コーデ
まとめ
ボンクラZは分かりやすいテーパードシルエットかつ、ヴァンテージライクな色落ちを楽しめるデニムだ。
現代的なシルエットが良いが、A.P.C.のデニムにはどこか物足りなさを感じる人にピッタリ。
ぼくはいつか、リーバイス501 66をデザインソースにした、ボンクラ66も穿き込みたいと思っている。
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