【おすすめの一生モノ ダッフルコート】グローバーオール – モンティ(Gloverall – Monty)
ダッフルコートはダサいだろうか?
ぼくはそうは思わない。
学生が着るものだろうか?
全然違う。
ダッフルコートは、戦う男にこそふさわしい、タフでハードな男の中の男のための渋い戦闘服だ。
ただし、どのダッフルコートを選ぶかはとても重要だ。
※そしてなにより、絶対にロング丈を選ぶべき。ミドル丈やショート丈のダッフルコートにより、ダッフルコートはダサいという印象が生まれているとすら思う。
グローバーオールのモンティは、ダッフルコートを語るうえで欠かせないモデルだ。
ぼくは手入れをしながら、あるいは買い直してでも、一生グローバーオールのモンティを着るつもりだ。
そのくらい、飽きがこない最高のダッフルコートだ。
目次
グローバーオールとは?
グローバーオールとは、1951年にイギリスで創業した、歴史あるコート専業ブランドだ。
※マフラーなどの小物もあるが、コート専業といっても差し支えはないだろう。
特にダッフルコートが有名で、ダッフルコートの代名詞と言えばグローバーオールだ。
グローバーオールの前身はグローブやオーバーオールを販売していたが、第二次世界大戦終戦後にイギリス国防省からの委託で海軍払い下げのダッフルコートや手袋の卸売りを行うことになった。
卸売りでの飛ぶような売れ行きで成功を確信し、自分たちでダッフルコートをつくるようになったのがグローバーオールの起源だ。
1970年代半ばには、日本がグローバーオールにとって最大の輸出市場になり、古くから日本でもダッフルコートの定番としての地位を築いている。
ブランド名は、グローブとオーバーオールを販売していたことが由来。
この飾り気のない名前の付け方は、武骨なグローバーオールらしい。
モンティとは?
グローバーオールのモンティは、最もオリジンの意匠を引き継いでいるダッフルコートだ。
ダッフルコートは、もともと北欧の漁師の仕事着だったものをイギリス海軍がオーバーコートとして採用し、ミリタリーウェアとなった経緯がある。
つまり、タフな洋服のツートップである、ワークとミリタリー両方の要素を併せ持つ、とてもタフな洋服ということだ。
モンティは、第二次世界大戦中にバーナード・ロー・モンゴメリー元帥が愛用していたダッフルコートがデザインソースとなっている。
写真
全体
生地は52クロスと呼ばれる、ガッシリと目の詰まった厚手のメルトンウール。
重量感があり、また毛足があることも相まってかなり武骨な印象だ。
水牛トグル&革紐ループではなく、木製トグル&麻紐ループが採用されている。
理由は、手袋を着用したままでも開け閉めがしやすいからという実用的な観点。
また、トグルを止める位置が左右非対称になっている点と、トグルの数が4個ではなく3個の点が特徴。
好き好きだが、モンティの道具感漂うトグル周りのディティールが大好き。
シルエットはオーバーコートということもあり、ゆったり目でザックリ着れる。
ただ、実用性を追求した上でのゆったりシルエットなので、硬派な雰囲気があり、今流行りオーバーサイズとは趣を異にしている。
細部
コーデ
まとめ
「ダッフルコートはダサい」とか、「わざわざダッフルコートを選ぶメリットがない」みたいな話を聞くと、全くをもって分かっていないと言わざるを得ない。
一度、グローバーオールのモンティに袖を通してみてほしい。
二度とそんなことは言えなくなるはずだ。
※無論、世の中にダサいダッフルコートは腐るほどあるが、それはダッフルコートに限った話ではない。
そして、モンティは歳を取ってもスタイリングにハマるアイテムだ。
むしろ、歳を取ってからさらりと着こなしたほうが格好いい。
モンティは長く付き合えるベーシックアイテムの魅力が凝縮された、まさに一生モノのアウターだ。
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