【最高の現行品サービスシューズ】どんなスタイリングにもハマる、レッド・ウィング ミルワンの経年変化(RED WING – MIL-1 BLUCHER OXFORD)

2022年2月24日

ずっとサービスシューズを探していた時期がある。
サービスシューズとは、軍の式典などのかしこまった場で使用されていたプレーントゥの革靴だ。
つまり、ドレス寄りのミリタリーアイテムだ。
随分古着屋を回ったが、サイズ、状態共に良いものに巡り合うことはできなかった。
結果、現行品でサービスシューズを探すことにした。
そんな中で、最終的にレッド・ウィングのミルワンを選んだ。
3~4年履いているが、かなりのお気に入りだ。


サービスシューズとは?

サービスシューズは、1940年代~1990年代にかけてアメリカ海軍(US NAVY)で支給されていた軍靴だ。
国からサービス(支給)された靴なので、サービスシューズという訳。
サービスシューズはアメリカ海軍以外でも支給されていたが、完成度からアメリカ海軍のサービスシューズが最も人気になったため、サービスシューズといえばアメリカ海軍の軍靴という認識でいいだろう。

レッド・ウィングのミルワンとは?

レッド・ウィングは1905年にアメリカ中西部のミネソタ州のレッド・ウィングという街で誕生したシューズブランドだ。
アイリッシュセッターやベックマンなど、ワークブーツを代表する誰もが見たことがあるブランドだろう。
ブーツのイメージが強いレッド・ウィングだが、実は短靴の歴史も長く、ミルワンの原型となるシューズは1930年頃から存在している。
ミルワン・ブルーチャー・オックスフォード、通称ミルワンは2016年から製造が始まった比較的新しいモデルだ。
ちなみに、レッド・ウィングを代表する短靴のポストマンは1954年から発売されている。

写真

靴紐は純正品ではなく、紗乃織靴紐の平紐に変えている。
蝋引きだ。
純正品の靴紐の先っぽが割れてしまったため取り換えた。
特別拘りがあったわけではないが、いい感じ。
レザーは雨にも強いエスカイヤレザー。
全天候型の革靴はあるとかなり重宝する。


荒々しい履き皺。
このエイジングは好みが分かれるところだと思う。
武骨な雰囲気でぼくはかなり好き。
また、コバのアウトステッチもかなりワイルドで武骨。
ラストは米軍オフィサーシューズ用に開発したミルワンラストが採用されており、オーソドックスなサービスシューズのフォルムになっている。
手入れは履く度にブラッシングをし、シューキーパーを使用。
定期的にクリームで磨くくらいで、そこまで気にせずガシガシ履いている。

外羽根のステッチは3本。
2本の物が多いが、3本だとワーク感が強くなる。
ヒールはトップリフト付きでドレスシューズ然としている。
この、外羽根とヒールの有無がポストマンとの最も大きな違いとなっている。

ヒールはオリジナルのサービスシューズにならいTバック。

アイレットの数は6個。

アウトソールにはラバーが貼られている。
雨の日でも滑らず、スニーカー感覚の履き心地。

まとめ

スタイリング写真では細身の9分丈のデニムに合わせているが、ミルワンはどんなパンツにも合うのが魅力だ。
特に、軍パンとの相性は抜群で太パンにもよく合う。
ソックスを見せるスタイリングにもバッチリはまる。
これほど気を遣わずガシガシ履けて、かつ、スタイリングを締めてくれる万能シューズをぼくは知らない。
サービスシューズは年々枯渇しており、今後はさらに良いものに巡り合うことが難しくなるだろう。
そんな中で、レッド・ウィングのミルワンは、現行品サービスシューズの最有力候補として、今後も定番であり続けると思う。
ミルワンは、ぼくのスタイリングに欠かせない革靴だ。